更年期による睡眠不足

女性だけでなく男性にもあると言われている更年期。どちらの場合も加齢によって女性はエストロゲン、男性はテストステロンが急激に減り、ホルモンバランスが崩れることが原因です。自律神経のバランスや、ホルモンバランスをコントロールする脳内にある司令塔は視床下部。どちらがバランスを崩しても影響を与え合ってしまう関係にあるため、同時にバランスを崩すことがほとんどです。

 

そのため更年期には睡眠を司る自律神経とホルモンの両方が乱れるため、睡眠トラブルが発症しやすくなります。特に昼間は交感神経が活発に働き、夜は副交感神経が活発になることで、スムーズな睡眠がとれますが、自律神経が乱れていると、夜になってもなかなか交感神経が静まり、副交感神経が活発にならないため、目が冴えてしまい眠気を感じることができません。また逆に朝は交感神経がなかなか活発にならないため、すっきりした目覚めができないなど、睡眠トラブルも起こりやすくなるのです。

 

睡眠ホルモンメラトニンの不足

睡眠ホルモンとも言われているメラトニンは、夕方から徐々に分泌され夜にはたっぷり分泌されます。それと同時に昼間豊富に分泌されていたセロトニン分泌が減るのです。メラトニンが豊富に分泌されると、わたしたちは眠気を感じ、スムーズに眠りに付くことができます。

 

そして朝になると逆に、セロトニン分泌が増えメラトニン分泌が減っていくことで眠気がなくなり、朝シャキッと起きることができるのです。このようにセロトニンとメラトニンという2つのホルモンにはとても深い関係があります。

 

腸内のセロトニン前駆体と、食事などから摂取したトリプトファンによってセロトニンが合成さ、同時にメラトニンが作られるという関係があるのです。そのためこの2つのホルモンは、不足も同時に起こってしまうということにもなります。

 

加齢により腸内環境が低下することで、腸内でのセロトニンやメラトニン合成が豊富にできず、不足することによる睡眠トラブルも考えられます。また加齢によりタンパク質摂取が少なくなった場合は、セロトニンやメラトニンの素材となるトリプトファンが十分に摂れないため、不足につながる可能性もあるのです。このように加齢と睡眠不足も深く関係しています。

 

トリプトファンは肉や魚、大豆などのタンパク質に多く含まれているので、しっかりタンパク質を摂取しましょう。また腸内環境を良くするために、乳酸菌の摂取や食物繊維豊富な野菜をたっぷり食べるようにしたいものです。もし食事だけでは補えない場合はサプリなどを上手にプラスしていきましょう。