中高年には悩みも増える

中年になると社会でも責任のある立場に立つことになり、ストレスも増加傾向にあります。また体力、健康にも自信がなくなってくる時期でもあり、今までのように強い気持が保てないときが多くなるのではないでしょうか。ストレスが増えるタイミングと自分を強く保てないというタイミングが重なってしまうと、鬱症状になってしまうこともあるのです。また健康などの不安から鬱症状を引き起こすこともあります。

 

ドーパミンの不足と鬱

ドーパミンは抗ストレスホルモンとも言われている、神経伝達物質の1つです。このネーミングのとおりストレスを受けたときにサポートするホルモンと言われており、ストレスを受けるとドーパミンが消費されます。そのためドーパミンが不足すると、少しのストレスでも苦しさに押しつぶされそうな状態になってしまうこともあるのです。

 

ドーパミンが不足すると、意欲減退、モチベーション低下、無気力、無関心、記憶力低下、集中力低下、行動力低下、不眠などが起こります。原因の1つには加齢による、脳内にあるドーパミンニュートロンの減少と言われています。ドーパミンニュートロンは20歳をピークに10年毎に10%死滅すると言われているのです。

 

そしてドーパミンの前駆体であるL-ドーパの合成は、腸内で合成されており、腸内環境によっても合成は低下します。加齢によって腸内のビフィズス菌はどんどん低下し、腸内環境も悪化してくるため、乳酸菌や食物繊維などの多い食品などを意識して食べることも大切です。野菜もしっかり摂るようにしたいものですが、食生活の見直しだけでは難しいときにはサプリもプラスしてみましょう。

 

セロトニン不足と鬱

ドーパミンと同じく神経伝達ホルモンの1つ、セロトニンも鬱と深く関係しています。別名、幸福ホルモンとも言われており、幸福感を感じるためには不可欠なホルモンなのです。特に不安を抑制するはたらきがあり、「きっと大丈夫」という思いが持てるホルモンと言われています。

 

セロトニンが不足すると、不安でとても生きにくくなるとも言われているのです。鬱病の人のセロトニン分泌量をチェックすると、とても不足している場合が多いとも言われており、セロトニンが不足すると精神的なバランスを崩すことが分かっています。

 

セロトニンの前駆体の大半は腸内に存在しており、腸内環境も深く影響しているため、加齢による腸内環境の低下はセロトニン不足にもかかわっているのです。そしてセロトニンの合成には、トリプトファンという必須アミノ酸の素材が必要となります。食品から摂ったトリプトファンは、腸内で前駆体と合成されセロトニンとなります。

 

その成果物として、睡眠ホルモンと言われているメラトニンもつくられます。メラトニンが分泌することで私たちはスムーズに眠くなるのです。つまりセロトニンが不足するとメラトニンも不足し、不安と不眠の両方に襲われることになります。ドーパミンの不足や、セロトニンやメラトニンの不足による不安や不眠などが重なることで、ますます鬱状態や鬱病は進行してしまうのです。これらが不足しないように腸内環境も良い状態にすることも大切です。